御手洗瑞子さん
東京生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、2010年9月より1年間、ブータン政府に初代首相フェローとして勤め、産業育成に従事。東日本大震災後の2012年、宮城県気仙沼市にて手編みセーターやカーディガンを届ける「気仙沼ニッティング」の事業を起ち上げる。
2013年に法人化し、現職。著書に『ブータン、これでいいのだ』(新潮社)、『気仙沼ニッティング物語〜いいものを編む会社〜』(新潮社)がある。好きなものは、温泉と日なたとおいしい和食。
コーヒーと、MacBook Airと、手帳と、紅ふちレターセットと、夢二の一筆箋が何種類か。
机の上にこれだけあれば、安心して仕事ができる。
お世話になった方にお礼を伝えたいときや、大切な人にご連絡したいときは、紅ふちレターセットを手に取る。
厚みのある和紙に、赤いふちが丁寧に引かれているこのレターセットは、シンプルで、上品なのだけど、どこかチャーミング。
この封筒を受け取ったら、誰だってきっと、ちょっとうれしい気持ちになるだろう。
紙の手触りも上質で、きっと、心を尽くしていることが相手にも伝わるものだと思う。
急に目上の方にお手紙を書くことになっても、この紅ふちレターセットがあると安心で、私はいつも机の端に置いている。
竹久夢二の絵の入った一筆箋は、何種類か用意しておき、季節にあったものを使う。
お気に入りは、冬の「椿」と夏の「胡瓜」。
「胡瓜」はおおぶりの胡瓜に黒い蟻がちょこんと乗っていて、それがなんとも愛嬌がある。
商品サンプルや書類など、誰かになにかを送るとき、季節にあった一筆箋でひとこと添えるだけで、無機質になりかねない仕事のやりとりも、人間らしいものになる気がする。
願わくば、
「あぁ、一筆箋が椿になってる。もうすっかり冬だもんなぁ」
なんて、受け取る人の小さな楽しみになってるといいなと思う。
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